「娘さんにお願いしたいことがあるのですが」と、電話をもらった。母のことで、ケアマネージャーさんからだ。
なんだろ・・。ちょっとこわいと思ったが、何でも母が勝手にモルヒネを乱用している傾向があるという。

私も母が痛みに弱いことは知っている。結構若い頃から常習者のようにも思っていた。何しろ母は看護婦なので精通しているから、素人の私なんかには手に負えない。母は直腸がんで糖尿、足の痛みも抱えていて、国立病院にも通っているが、そこで知り合った先生が開業した際、内緒で多めに鎮痛剤をもらっているという話しを、実際に母から聞いていた。だから国立病院に行く頻度も減っている。そしてケアマネージャーさんからは頻繁に電話をもらう。薬に注意していてほしい、という連絡だ。

病歴も多く、人工肛門を余技なくされた障害者の母はストーマ装具(蓄便袋)やストーマ用品も必要だ。私が送り迎えをする頻度も半端なく多い。障害者用品を扱うお店や前述した病院、買い物などあるけれど、月に一度、薬局側からの訪問もあり、ちゃんとしたお薬手帳も持っている。その薬局からも、なんだか薬の飲み方が悪いのか、しょっちゅうお説教をくらっている現場を目撃している。母は本当に人の言うことなんか無視できてしまうし、誰になにを言われようとへいっちゃらだ。何しろ看護婦だから「知ってるもーん」という感じなのだろう。「わかっててやってるもーん!」という腹なのだろうか。だから私などは巧みな話術で手下のように使われてしまう。

それだけならまぁ、よしとしよう。けれど迷惑なのは勝手なことをしておいて、始終救急車で搬送されることである。病院へかけつけると、ケアマネージャーさんや医師とも喧嘩腰にさえなっている。その常套句はこれだ。
「どうして救急車呼んだのよ!あのまま死なせてくれれば良かったのに!」
 なので、周囲もほとほと手を焼く存在なのだ。

この数年間、母の身勝手さと入院はほぼ連動して繰り返されている。困るのは、母ではなく民生員の人とケアマネージャーさん、私以外にも、最近病院スタッフが加わった。何しろ「まだ検査段階で、退院許可は出せません!」と言ってるスタッフに
「私を騙さないでちょうだい。こんなに時間がかかるわけないでしょう!」と、食ってかかる。一刻も早く退院して痛み止めを飲みたいのだろうと、ケアマネージャーさんも言うが、その暴飲を止めるためにも一時入院は必要なのだ。

薬剤師の友人に相談したりしながら、なんとか母の薬の暴飲を止めたいと思っているが、頼みの綱の知人も、http://薬剤師求人総武線.comというサイトで転職に成功し、生活スタイルが変わってしまったのでなかなか相談できなくなってしまった。
そんなこんなの日常、どこまでみんな耐えられるのか、今日は呼び出されないか肝を冷やす日々である。